破産する前に！任意整理で借金問題を解決する方法
債務整理を行う場合、収入がそこそこある人で、しかも売却できる車やバイクなどがある場合は、任意整理がお勧めです。これは3年から5年ほどで債務の全額を、分割で返済する方法です。自己破産のように官報に載ることもなく、特定調停のように、自分で裁判所に申し立てをする必要もありません。債務整理の中でも、かなりポピュラーな方法ですし、債務整理の相談に行くと、まずこの任意整理を勧められることが多いです。費用は大体20万円から25万円ですが、最近はもう少し安くしてもらえる事務所もあります。
返済期間に関しては、できれば長めに設定した方が、返済する時の負担にならずにすみます。特に3年ほどで返済をする場合は、債務整理をせずに返済しているのと、変わらない金額になることもしばしばですので、自分の収入で全額返済するには、なるべく少額を長期間でこつこつ返して行くのがいいでしょう。
また債務整理全般に言えることですが、任意整理の場合は、返済を始めて5年間は信用情報にブラックがつき、借り入れをしたり、ローンを組んだりすることができなくなってしまいます。ただしこれは、その後の返済に遅れが出なかった場合です。これは個人再生の場合も同じです、この個人再生は、裁判所に再生が認められてから5年間はブラックがつくということになっています。しかしその後の返済で遅れが出た場合は、事情が違って来てしまいますので、ブラック登録機関を短くしたい場合は、延滞せずに返済することを心がけるようにしましょう。それから任意整理の場合は、債務の再計算を行っている途中で過払い金が発生することもあります。この過払い金というのは、かつて消費者金融が20パーセント以上の金利をつけていた時の名残です。この過払い金は手元に戻って来ますし、金額によっては借金の返済に充てることができますので、その分返済分は少なくてすむこともあります。
ところで任意整理を始めたのはいいものの、途中で行き詰まってしまうというケースもしばしばみられます。このような場合は、他の方法を採ることになりますが、多くの場合は自己破産になります。このようなこともありますので、債務整理を行う場合は、必ず自分の収入や生活に合った方法で行うようにしましょう。特に多重債務などがある場合は、自己破産の方がいいこともありますし、この場合は免責が下りてから7年間ブラックがつくので、その後の計画も立てやすいといえます。
