浪費でできた借金でも任意整理することはできますか？
任意整理のメリットは、浪費で作った借金も整理できることです。
浪費をするために借金をする方は、キャッシングやカードローンなどの多目的ローンを利用します。
用途が多目的なので、趣味や娯楽にも使うことができます。
多目的ローンは金利が高いので利息が増えやすいですが、限度額はそれほど大きくはありません。
1社から借りられる金額は100万円程度であり、限度額を見ると最高500万円などと紹介されていますが、実際に借りるのは現実的ではありません。
また、現在は総量規制により際限なく借りることができません。
消費者金融の場合ですと、借入は年収3分の1までとなります。
多目的ローンを整理するためには、任意整理が非常に役立ちます。
債務整理の中で最も少ないコストで整理できる方法です。
借入件数に応じた料金体制となっており、大抵の場合は1件あたり3万円程度です。
過払い金が発生している場合は別に費用がかかりますが、それを考慮しても格段に安いです。
個人再生や自己破産の場合は、40万円以上かかることも多いのです。
多目的ローンは借入額に関してはそれほど大きくないため、自今再生や自己破産以外の方法でも整理しやすいです。
任意整理は利息をカットする方法であり、他の方法と比べて借金の減額効果は小さいです。
しかし、費用が安くて借入先を選べるという大きなメリットがあるのです。
個人再生や自己破産ですと、特定の業者を除外して整理することはできません。
すべてのローンを処理することになるので、あと少しで完済できるローンがあると困ります。
また、有担保ローンだと担保を差し出す必要もあり、不動産やクルマを失うこともありえます。
債務整理は借金の減額効果が大きくなるほど、デメリットも大きくなります。
浪費のために借りた借金は、自分自身で完済するのがケジメです。
任意整理の場合ですと、元金はすべて返済しないといけません。
利息の部分はゼロになりますが、借りた分は全額返済します。
200万円の借金を整理する場合、個人再生ですと40万円程度まで圧縮されますが、任意整理は200万円すべてを返済しないといけません。
浪費癖のある方は、ローンを完済する大変さを味わったほうが自分のためです。
返済で苦労をすれば、再びローンを利用するときに無理な借入をしなくなるでしょう。
借金で失敗してしまう理由のほとんどは性格にあります。
債務整理をして借金を減らすことよりも、浪費癖を解消していくほうが重要です。
