個人再生｜ばれないように手続きをすることはできますか？
債務整理は法律で認められた債務問題解決手段であるとは言え、行う際にはなるべく他人には知られたくないと思うものです。
特に「あの人は借金が返済できなくなったんだ」と思われるのは誰でも避けたいと思うことでしょう。
そのため個人再生でも「他人にばれないように手続きを行うことはできるのか」ということを気にするのですが、手続きのことで言えば他人にばれないようにするのは決して不可能ではありませんが、いくつかの点でクリアするべき課題があります。
まず第一に問題になるのが、裁判所からの通知は自宅に郵送されるということです。
そのため家族と同居している人の場合はその手紙を家族に見られることがあるかどうかが問題になってきます。
封筒には裁判所の名前が記載されていますので誤魔化すのはかなり難しく、この通知がみられた場合には個人再生を行っていると気付かれなかったとしても、何か良くないことがあったのではと思わせることになるでしょう。
ただしこの問題点に関しては弁護士などの専門家に代理人になってもらえばクリアできます。
代理人がいれば郵送物はその代理人の事務所に郵送してもらうことが出来ますので、自宅には郵送物を届けないようにし、自分への連絡は弁護士や司法書士に伝えてもらうようにすればよいのです。
誰にもばれないように話を進めたいのであれば手続きを円滑に行うためにも専門家に依頼した方が良いでしょう。
次に問題になるのが個人再生を行った場合は保証人に対して弁済の請求が出されることです。
保証人は債務者が返済不能に陥った際に代わりに返済する義務を負うことになっているうえ、自分で整理する債務を選ぶことが出来ない以上保証人に対しては間違いなくばれてしまいます。
ですので保証人に対してどのように説明するのかということは事前に考えておく必要があるでしょう。
そして三つ目に問題になるのは個人再生の情報が官報に掲載されることです。
官報は国が発行する広報誌のようなもので、これは誰でも読むことが出来るようになっています。
ただ毎日官報を隅から隅まで読んでいるという人はそこまで多くありませんし、ほとんどの場合官報が原因で誰かに知られるということは無いとみて良いでしょう。
こう考えると致命的な問題になるのは保証人がいるかどうかです。
ただこれは知られたくないと言っても間違いなく知られてしまいますし、黙ったまま手続きを行うのはあまりにも失礼なことですから保証人に対しては事前に話して理解をしてもらうしか無いでしょう。
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