個人再生にはデメリットもあります！※安易に決めないで！

個人再生とは、裁判所を通して債務を減額してもらう手続きの事です。
裁判所には再生計画を提出する必要があり、それが認可されると基本的には今自分の抱えている債務が5分の1に減額されます。
勿論返済の義務は残って居るので、減額された債務は返済する必要があり、その期間は3年から5年となっています。
自己破産の様に全ての借金が無くなると言う訳ではありませんが、住宅などを手放すことも無く手続きを終える事が出来るので、家族がいる場合、そして住んでいる住宅が自分の名義になっている場合でも家族に迷惑を掛けてしまう事もありません。
また任意整理よりもその減額してもらう事が出来る金額は大きくなるので、より楽に借金を返済する事が出来ます。

だったら借金問題が起きたら個人再生を行えば良いのではないかと思う人もいるでしょうが、物事にはメリットもあればデメリットもあります。
これは個人再生でも例外ではありません。
ではこの手続きを行う上でのデメリットとは一体どういう物でしょうか。

まず一つはブラックリストに情報が登録されてしまうと言う事です。
ここに登録された情報は、大体5年から10年で削除してもらう事が出来るのですが、掲載されている間は新規借り入れやクレジットカードの発行などをしてもらう事が一切できません。
もちろんこれは消費者金融などを利用する時だけでなく、住宅ローンやマイカーローン、教育ローンなども例外ではなく利用できなくなってしまうので注意が必要です。

もう一つは誰でも利用する事が出来る手続きではないと言う事です。
基本的に借金は減額されますが、3年間で残って居る債務をすべて返済する必要があります。
つまり、返済能力が無いと言うのが予め分かっている人は、どれだけ素晴らしい返済計画を出したとしてもその希望が通る事は無く、他の債務整理の方法を選ばざるを得ない事になります。

後は官報に掲載されてしまうと言う事でしょう。
官報とは法律や生理が改正されたりした情報などが掲載されている国が発行している新聞の様な物の事です。
ただそこには法律の事だけでなく、破産などの裁判内容も掲載されてしまうので、結果的に自分の住所や氏名が掲載されてしまいます。
とはいっても、官報自体は多くの人が見るようなものではないので、ここに情報が掲載されたからと言って個人再生を行ったと言う事が一気に周りに知られてしまうと言う危険性はとても低いのですが、もしかしたら誰かに知られてしまう可能性があると言う事を知っておきましょう。

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