個人再生をすると影響を受けることをまとめてみました

個人再生は裁判所の認可によって自分の自宅を守りながら、借金の総額を100万円～借金の総額の10分の1に減らすことが出来る物です。自己破産のように財産を手放さなくてはならないというようなことがないため、自分の財産を守りながらも毎日借金のことばかりを考えていて辛く苦しい、という人にとっては新しく人生を再スタートすることが出来る方法なのですが、借金が減額されるというだけではなく、個人再生を行うことで日常生活にも様々な影響が出てくるのです。
個人再生を行うのは「後でお金を返すからという契約で商品やサービスを買ったけれど、返済できなくなったので返済額を減らしてください」と言っているのと同じことです。そしてそれが認可されてしまった場合、実際に購入したものよりも少ないお金しか返済しないと言うことになります。すべての人に自由にこんなことが出来てしまうと多くのクレジットカード会社は破たんしてしまいます。そのため、個人再生を行うと多くの企業が加盟している信用情報機関に「この人は借金をちゃんと返せませんでした」という、金融事故があったと言う情報を掲載します。そのため、他のクレジットカードを作ったり新たに融資を受けようとしても、その会社が登録している信用情報機関に「この人は借金が返せませんでした」というネガティブな情報があると、新たなクレジットカード作成や融資を受けることは出来なくなってしまいます。また、現在持っているクレジットカードもすべて利用することが出来なくなると思っておいた方が良いでしょう。現在クレジットカードを利用して引き落としを行っているものは、全て銀行の口座引き落としなどに変換しなければならなくなります。また、個人再生を行ったという記録はその人の状況や信用情報機関によっても違いますが5年～10年は残っているため、その間は新規のクレジットカードの発行や融資を受けることが出来なくなります。また、借金が全額支払わなくても良くなる自己破産とは違い、ちゃんと収入があることが条件となります。仕事を失ってしまって借金が払えなくなったけれど、家は残したいと言う場合には申立ては却下されるでしょう。さらに官報という国が発行する機関誌に住所や名前が掲載されるため、誰にも知られることなくこっそりと借金の整理を行いたいと思っても難しいでしょう。自動車ローン支払い中の車など「どうしても必要なもの」であっても、一部のものは手放さなくてはならなくなることもあります。

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